モバイル技術基礎検定の難易度は?
合格率は7割強。入門向けでも範囲の広さに注意
- 合格率は73.0%です(MCPC の公表値。2024年3月の資料と2023年5月の資料で同じ)。4人受けて3人ほどが合格します。
- 同じ資料のモバイルシステム技術検定2級(60.7%)より高く、スマートフォン・モバイル実務検定(78.2%)より低い位置です。
- 難しく感じる理由は、全10章の広い範囲・60問を60分で解く時間・似た用語の多さの3つです。
合格率は7割強
MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が公表している合格率は、2024年3月の資料でも2023年5月の資料でも、モバイル技術基礎検定は73.0%です。4人受けて3人ほどが合格し、4人に1人ほどは不合格になる試験です。
ほかの検定と比べると
同じ2024年3月の資料で、MCPC のほかの検定と並べると次のとおりです。
モバイル技術基礎検定は、公式ページでモバイルの技術を基礎から学ぶ人向けの検定とされています。2級より合格率は高めですが、スマートフォン・モバイル実務検定よりは低めです。ただし、受ける人の顔ぶれは試験ごとに違うので、合格率だけで「どちらが難しい」とは決められません。目安の1つとして読んでください。
難しく感じる理由
| 理由 | 中身 |
|---|---|
| 範囲が広い | 公式テキストの全10章。端末・サービス、通信、インターネット、ソフトウェア、セキュリティ、法制度、最新動向まで |
| 用語が多い | 英字の略語が多く、似た仕組みや制度の違いを問われる |
| 時間が短い | 60問を60分。1問あたり約1分で、迷うと最後まで届かない |
| 問題が手に入りにくい | 過去問は公開されておらず、公式のサンプル問題と解答があるだけ |
特に、通信・通話の仕組み(第3章)やインターネット(第4章)は、名前の似た用語が並びます。名前だけでなく、特徴や使われ方をセットで覚えておくと選択肢を絞れます。
合格率から考える準備の仕方
4人に1人ほどが不合格になるのは、たとえば次のような準備になりがちだからです。
- テキストを読んだだけで、問題を解いて確かめていない
- 得意な章ばかり勉強して、苦手な章を残している
- 時間を計って解いたことがなく、本番で最後まで届かない
反対に、全10章の問題を解き、60問・60分を時間内に解き切る練習をしておけば、合格の側に入りやすくなります。
経験がなくても合格を目指せる
求められるのは、モバイルの基礎知識の理解です。仕事で関わっていなくても、次の順で進めれば合格を目指せます。
- 公式テキストを1回通して読み、全10章の地図を作る。
- 章ごとに問題を解き、間違えた選択肢をテキストで確かめる。
- 60問・60分を時間を計って解き、苦手な章を解き直す。
何点を目標にするかは「合格点は?」、どのくらいの時間がかかるかは「勉強時間の目安と計画」にまとめています。
第1章の問題を2問、解いてみる
もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。
問1
携帯電話のデータ通信で主に利用される方式では、送受する情報を1と呼ばれる一定のデータ量の単位に分割し、それぞれに宛先などのヘッダを付加して専用のネットワークを通じて送受信します。
答えと解説を見る
正解は 2(パケット)です。
【概要】
パケット通信方式は、送受する情報をパケットという単位に分け、宛先や制御情報を含むヘッダを付けてデータ専用網で送受信する方式であり、主にデータ通信で使われる。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. フレームあなたの解答 フレームはネットワークの下位の層でデータを運ぶ単位を指す用語であり、この方式で用いる名称ではない。
- 2. パケット正解あなたの解答 パケットは情報を分割した単位であり、先頭にヘッダを付けることで複数のユーザが回線を共有して送受信できる。
- 3. セルあなたの解答 セルは位置登録エリアを構成する基地局の電波の範囲を指す語であり、本問の方式でデータを分割した単位の名称ではない。
- 4. セグメントあなたの解答 セグメントは通信の上位の層でデータを区切った単位を指す用語であり、本問の方式で使われる名称ではない。
問2
電話番号のなかには特定の用途に使用される特殊番号(特番)があります。その中でも、警察への緊急通報(110番)や消防・救急への緊急通報(119番)、災害用伝言ダイヤル(171番)など、1から始まる3桁の番号群を総称して1系特番と呼びます。
答えと解説を見る
正解は 2(1XY)です。
【概要】
特殊番号は緊急通信や問合せなど特定の用途に使う番号群であり、そのうち1から始まる3桁のものを1XY系特番という。110番や119番、171番などが含まれる。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. 0AB-Cあなたの解答 0AB-Cは0AB-CDE-FGHJKの形をとる一般の電話番号の先頭部分を表すものであり、特番の呼び名ではない。
- 2. 1XY正解あなたの解答 1XYは、1に続く2桁を組み合わせた3桁の特番を表す呼び名であり、緊急通報や時報、天気予報などに使われる。
- 3. M2Mあなたの解答 M2Mは機械同士の通信を指す用語であり、その専用番号には020番号帯などが使われるため特番の呼び名ではない。
- 4. IPあなたの解答 IPはインターネットプロトコルの略であり、IP電話には50の電話網番号が使われるため特番の呼び名ではない。
第1章の50問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。
よくある質問
ITパスポート試験と比べてどうですか?
MCPC の公式ページでは、必要な IT のスキルは IT スキル標準(ITSS)のレベル1〜2相当とされています。参考として、ITパスポート試験はレベル1、基本情報技術者試験はレベル1〜3相当と書かれています。試験の内容はモバイルに特化しているので、点数の単純な比べ合いはできません。
モバイルの仕事をしていなくても合格できますか?
受検資格はなく、誰でも受けられます。公式ページでは、新入社員や就職内定者、技術系でない社員、コールセンターの相談員、情報・通信系の学生などが対象とされています。経験がなくても、用語の区別をつける練習を積めば合格を目指せます。
合格率の数字は最新ですか?
この記事では、MCPC が公開している2024年3月と2023年5月の資料を使っています。新しい資料が出ていないか、MCPC の公式ページで確かめてください。
もちこ道場
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次に読む
モバイル技術基礎検定の合格点(合格基準)は公開されていません。公表されている合格率73.0%から難しさを読み、60問のうち何問を目標に勉強すればよいかをまとめました。
モバイル技術基礎検定の勉強時間の目安を、公式テキストのページ数と問題を解く時間から計算しました。公式の目安は発表されていません。1日1〜2時間で進める4週間の計画もまとめています。
モバイル技術基礎検定の対応テキストは『モバイル基礎テキスト 第9版』(リックテレコム、2024年9月発売、2,420円)です。全10章の範囲、買い方、使い方を、MCPC の公式ページの内容からまとめました。
ほかの資格の難易度: モバイルシステム技術検定2級 ・ IoTシステム技術検定 基礎 ・ IoTシステム技術検定 中級 ・ スマートフォン・モバイル実務検定 ・ アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験Lv.1
試験の日程・受験料・合格率などの公式の情報は、2026年10月26日にMCPC の公式ページで確認しました。最新の情報は公式ページで確かめてください。