モバイル技術基礎検定と
スマートフォン・モバイル実務検定の違い

更新日 2026年10月27日 読む時間の目安 約4分
この記事の要点
  • 2つの検定は、対応する公式テキストが同じ(『モバイル基礎テキスト 第9版』)で、どちらも60問・60分の CBT です。受験料(一般)も同じ11,550円(税込)です。
  • 違いは目的と対象者です。モバイル技術基礎検定はモバイルの技術を基礎から学ぶ人向けで、モバイルシステム技術検定2級の「登竜門」とされています。スマートフォン・モバイル実務検定は、携帯電話サービスなどの販売で、消費者を守る観点から知識を確かめる検定です。
  • 迷ったら、技術の仕事やモバイルシステム技術検定2級を目指すならモバイル技術基礎検定、販売・窓口の仕事ならスマートフォン・モバイル実務検定を選びます。テキストが同じなので、両方受けるのも無理がありません。
この記事の目次
  1. 同じところ
  2. 違うところ
  3. 違いを表で比べる
  4. どちらを受けるか
  5. 両方受けるとき
  6. 第1章の問題を解いてみる
  7. よくある質問

同じところ

2つの検定は、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が行っている検定です。形はほとんど同じです。

  • 公式テキストが同じ: どちらも『モバイル基礎テキスト 第9版』(リックテレコム)が対応テキストです。全10章の章立ても同じです。
  • 試験の形が同じ: どちらも60問(4つから選ぶ)・60分で、テストセンターのパソコンで受ける CBT 方式です。合否は試験が終わるとすぐ画面に出ます。
  • 受験料(一般)が同じ: どちらも11,550円(税込)です。
  • 誰でも受けられる: どちらも受検資格はありません。必要な IT スキルの水準は、どちらも ITSS のレベル1〜2相当と案内されています。

違うところ

違うのは、何のための検定かです。公式ページの目的と対象者を比べると、はっきり分かれます。

  • モバイル技術基礎検定は、スマートフォンなどのモバイルの機器・ソフトウェアの開発にかかわる人が、技術の基礎力を高めるための検定です。モバイルシステム技術検定2級の「登竜門」とされています。対象者には、モバイル・IT 関連企業の新入社員や内定者、転職や配置転換でモバイルの仕事に就く人などが挙がっています。
  • スマートフォン・モバイル実務検定は、携帯電話サービスなどの販売で、消費者(ユーザー)を守る観点から、通信の基礎知識と法知識を身につけるための検定です。対象者の最初に、スマートフォンなどの販売員(説明員・アドバイザー)が挙がっています。

出題範囲の項目にも違いがあります。スマートフォン・モバイル実務検定には「時事問題(公式テキストには掲載なし)」があり、テキストの外からも出ます。

2つの検定の同じところと違うところ 同じ: 公式テキスト(第9版) 60問・60分の CBT、受験料(一般)11,550円 モバイル 技術基礎検定 技術を基礎から 2級の登竜門 合格率 73.0% スマートフォン・ モバイル実務検定 販売・消費者保護 時事問題も出る 合格率 78.2%
2つの検定の同じところと違うところ(MCPC の公式ページをもとに、もちこ道場がまとめたもの)

違いを表で比べる

比べること モバイル技術基礎検定 スマートフォン・モバイル実務検定
目的 モバイルの技術の総合的な基礎力を高める 販売で、消費者を守る観点から通信の基礎知識・法知識を身につける
対象者の例 モバイル・IT 関連企業の新入社員・内定者、非技術系社員、転職・配置転換の人、コールセンターの相談員、情報・通信系の学生 販売員(説明員・アドバイザー)、人材派遣会社の登録者、コールセンターの相談員、非技術系社員、情報・通信系の学生
ほかの検定とのつながり モバイルシステム技術検定2級の登竜門 公式ページに記載なし
出題範囲で目立つ点 モバイル関連の最新サービス 時事問題(公式テキストには掲載なし)
公式テキスト 『モバイル基礎テキスト 第9版』 同じ
問題数・時間 60問・60分(CBT) 同じ
受験料(税込) 11,550円(学生の割引は7,150円) 11,550円
合格率(2024年3月の資料) 73.0% 78.2%

どちらを受けるか

  • モバイルの技術の仕事をしている・これから就く人、モバイルシステム技術検定2級まで目指す人は、モバイル技術基礎検定。
  • スマートフォンの販売・窓口・コールセンターで、お客さまに説明する仕事の人は、スマートフォン・モバイル実務検定。
  • 情報・通信系の学生は、どちらの対象者にも入っています。技術の道に進むなら、モバイル技術基礎検定から始めて2級につなげる道があります。

両方受けるとき

テキストと章立てが同じなので、1回の勉強で2つの検定の範囲の多くをカバーできます。先に受けるほうで全10章を仕上げ、もう片方は問題を解いて違うところを補います。スマートフォン・モバイル実務検定を受けるときは、テキストにない時事問題に備えて、モバイルのニュースにも目を通しておきます。

それぞれの勉強の進め方は「勉強時間の目安と計画」と、スマートフォン・モバイル実務検定の「勉強時間の目安と計画」にまとめています。

第1章の問題を2問、解いてみる

もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。

問1

見た目や操作感は従来のフィーチャーフォンに近く、機能の面ではスマートフォンに近づいた進化型の携帯電話を、1と呼ぶことがある。

答えと解説を見る

正解は 2(ガラホ)です。

【概要】

ガラホは、フィーチャーフォンの使い勝手を保ちながら、機能をスマートフォンに近づけた進化型の携帯電話の呼び名である。

【図解】実験的機能

モバイル端末とサービスの年表 モバイル端末とサービスの年表

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. タブレット端末あなたの解答 タブレット端末は、スマートフォンよりも大きな画面を持つ端末であり、フィーチャーフォンの使い勝手を引き継ぐものではない。
  • 2. ガラホ正解あなたの解答 見た目や操作感が従来型で機能はスマートフォン寄りという問題文の特徴は、この呼び名が指す端末と一致する。
  • 3. PHSあなたの解答 PHSは、携帯電話とは別に提供されてきた通信サービスの一つであり、進化型の携帯電話の呼び名ではない。
  • 4. ポケベルあなたの解答 ポケベルは、文字メッセージの受信に限定されたサービスであり、スマートフォンに近い機能を持つ端末ではない。

問2

2004年に、FeliCaを搭載して電子マネーなどの便利な機能を端末ひとつで利用できるようにした携帯電話が登場した。この機能を備えた携帯電話は1と呼ばれる。

答えと解説を見る

正解は 3(おサイフケータイ)です。

【概要】

おサイフケータイは、FeliCaを搭載して電子マネーなどの機能を携帯電話で使えるようにしたものであり、2004年に登場した。電子マネーなど暮らしに便利な機能を使える点が特徴である。

【図解】実験的機能

NFC(近接型無線通信)とおサイフケータイ NFC(近接型無線通信)とおサイフケータイ

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. 写メールあなたの解答 写メールは、画像をメールに添付して送受信する使い方であり、電子マネーを扱う機能ではない。
  • 2. ワンセグあなたの解答 ワンセグは、放送の受信機能であり、電子マネーなどに使うFeliCaを用いる機能ではない。
  • 3. おサイフケータイ正解あなたの解答 おサイフケータイは、2004年に登場したFeliCa搭載の携帯電話であり、電子マネーなどが使える点が問題文と合う。
  • 4. 着うたあなたの解答 着うたは、インターネットから楽曲をダウンロードして着信音に使うサービスであり、電子マネーの機能ではない。
この続きを解く

第1章の50問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。

第1章の続きを解く

よくある質問

両方受けるなら、どちらを先に受けるとよいですか?

決まりはありません。テキストが同じなので、仕事に近いほうを先に受け、同じ勉強のうちにもう片方を受けるのが効率的です。モバイルシステム技術検定2級まで目指すなら、モバイル技術基礎検定を先にすると、2級の勉強につなげやすくなります。

どちらが難しいですか?

公表されている合格率は、モバイル技術基礎検定が73.0%、スマートフォン・モバイル実務検定が78.2%です(2024年3月の資料)。ただし受ける人の顔ぶれが違うので、合格率だけでどちらが難しいとは決められません。必要な IT スキルの水準は、どちらも ITSS のレベル1〜2相当と案内されています。

問題の中身も同じですか?

テキストが同じなので、範囲の多くは重なります。ただし、スマートフォン・モバイル実務検定の出題範囲には「時事問題(公式テキストには掲載なし)」があり、テキストにないニュースからも出ます。もちこ道場では、2つの検定の問題を別々に作っています。

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次に読む

比べた資格の記事: スマートフォン・モバイル実務検定の記事

出典・注記

試験の日程・受験料・合格率などの公式の情報は、2026年10月27日にMCPC の公式ページで確認しました。最新の情報は公式ページで確かめてください。

  1. モバイル技術基礎検定(MCPC 公式)
  2. スマートフォン・モバイル実務検定(MCPC 公式)
  3. 合格率(MCPC 公式・2024年3月の資料)
  4. 公式テキスト(MCPC 公式)