第1章 「スマートフォン・モバイル」を知ろう!の要点
位置登録、MVNO、MNP、電話番号の決まりを整理

更新日 2026年10月26日 読む時間の目安 約5分
この記事の要点
  • 第1章は、モバイル通信の土台になる言葉の章です。位置登録とハンドオーバ、回線交換とパケット、MNO と MVNO、電話番号、端末とサービスの歩みまで出ます。
  • 位置登録とハンドオーバ、MNO と MVNO、MNP と SIM のように、似た場面で使う言葉の違いが問われます。
  • 用語は「何についての言葉か」で6つに分けると、覚えやすくなります。
この記事の目次
  1. この章で問われること
  2. 6つのまとまりと押さえる用語
  3. 取り違えやすい組み合わせ
  4. この章の勉強の進め方
  5. 第1章の問題を解いてみる
  6. よくある質問

この章で問われること

第1章「「スマートフォン・モバイル」を知ろう!」は、モバイル通信を学ぶ入り口の章です。通話とデータの仕組みの基本、事業者と契約の言葉、電話番号、端末とサービスの歴史を、まとめて扱います。

本番の60問のうち、第1章からは6問前後と予想しています。もちこ道場の模擬試験(60問・60分)は、全10章の範囲から均等に出す作りで、第1章からは6問を出しています。試験全体の約10%にあたります。

もちこ道場の第1章の問題は50問です。本番と同じ4つの形式に分けると、次のようになります。

形式 問題数
穴埋め(1か所) 20問
穴埋め(組み合わせ) 10問
正しい記述を選ぶ 10問
誤った記述を選ぶ 10問

出てくる用語は、何についての言葉かで、次の6つのまとまりに分けると整理しやすくなります。

第1章の用語の6つのまとまり 1. 居場所と通話 位置登録・ハンドオーバ 2. 通信の方式 回線交換・パケット 3. 事業者と契約 MNO・MVNO・MNP 4. 電話番号 020・1XY・国際電話 5. 端末の歩み ショルダーホン・ガラホ 6. サービスの歩み SMS・iモード・5G
第1章の用語の6つのまとまり(もちこ道場のまとめ)

6つのまとまりと押さえる用語

1. 居場所と通話

用語 ひとことで
位置登録 端末がいる位置登録エリアをデータベースに記録し、エリアが変わると端末の通知で更新する
ページング 着信のとき、交換局側が端末を呼び出す動作
ハンドオーバ 通話中、電波の強さをもとに、つながる基地局を切り替える
認証 つなぐ相手が正当なユーザの端末かを確かめる手順

携帯電話は端末が移動するので、固定電話と違い、着信先を知るための位置登録が必要です。

2. 通信の方式

用語 ひとことで
回線交換方式 回線を占有するので品質が安定し、時間で課金される
パケット通信方式 情報を小さく分けて送り、回線を共有する。データ量で課金される
ヘッダ 各パケットの先頭にあり、宛先や制御の情報を持つ部分
VoLTE LTE で、音声も IP のパケットで送る高品質な通話

3. 事業者と契約

用語 ひとことで
MNO 免許を受け、全国の基地局などの設備を自分で作る移動体通信事業者
MVNO 設備を自社で持たず、MNO から借りてサービスを提供する事業者
MNP 通信会社を変えても、同じ電話番号を使い続けられる制度
SIM・eSIM 加入状態を記録するモジュール。eSIM は端末に組み込まれ、カードを差し替えずに書き換えられる

4. 電話番号

用語 ひとことで
事業者識別番号 番号の中で、割り当てを受けた通信会社を表す部分
M2M 等専用番号 M2M の通信に使う専用の番号。020 の番号帯と、そのあとの 14 桁の 0200 の番号帯がある
1XY 系特番 1 から始まる 3 桁の特殊番号(110 番、119 番、171 番など)
国際電話 国際電話識別番号、国番号、国内番号の順にダイヤルする

5. 端末の歩み

用語 ひとことで
自動車電話 現在のモバイル端末のルーツ
ショルダーホン 肩に掛けて持ち運ぶ形の携帯端末。その後ハンディタイプへ小型・軽量化
フィーチャーフォン 従来型の携帯電話
ガラホ フィーチャーフォンの使い勝手で、機能はスマートフォンに近い

6. サービスの歩み

用語 ひとことで
SMS 短い文字メッセージを送受信するサービス
iモード フィーチャーフォンのインターネット接続サービス。他社も追随した
おサイフケータイ FeliCa を搭載し、電子マネーなどを使えるようにした機能
5G 人と人に加え、さまざまなモノとつながる IoT を支える方式

取り違えやすい組み合わせ

選択肢には、同じまとまりの用語が並びます。次の組み合わせは、「何が違うか」を一言で言えるようにしておきます。

組み合わせ 見分け方
位置登録とハンドオーバ 待ち受け中に居場所を記録する(位置登録)か、通話中に基地局を切り替える(ハンドオーバ)か
回線交換とパケット通信 回線を占有して時間課金(回線交換)か、共有してデータ量課金(パケット)か
MNO と MVNO 設備を自分で作る(MNO)か、借りてサービスを提供する(MVNO)か
MNP と事業者識別番号 会社を変えても番号を変えない(MNP)ため、番号の中の識別番号が現在の契約先と合わないことがある
020 と 0200 020 の番号帯が先、そのひっ迫を受けて 14 桁の 0200 の番号帯が作られた
ショルダーホンとガラホ 初期の肩掛けタイプ(ショルダーホン)か、スマートフォンに近づけた携帯電話(ガラホ)か

この章の勉強の進め方

  1. 6つのまとまりの名前を覚え、用語を見たら「どのまとまりの話か」を言えるようにします。
  2. 上の表の組み合わせを、何も見ずに一言で説明できるか確かめます。
  3. 問題を解いて、迷った用語をその日のうちに見直します。

ほかの章の要点は「記事の一覧」にまとめています。

第1章の問題を2問、解いてみる

もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。

問1

携帯電話のネットワークでは、端末の居場所を「位置登録エリア」という広さの単位でデータベースに記録しています。端末は自らが居るエリアが変わったことを検知すると、新たな情報をネットワークに通知し、データベース上の情報を更新します。この現在位置を把握するための仕組みを1といいます。

答えと解説を見る

正解は 4(位置登録)です。

【概要】

位置登録は、端末の居場所を位置登録エリア単位でデータベースに記録し、エリアが変わったときに端末からの通知で更新する仕組みである。これにより網は端末の現在位置を把握し続けられる。

【図解】実験的機能

位置登録・ページング・ハンドオーバのしくみ 位置登録・ページング・ハンドオーバのしくみ

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. ページングあなたの解答 ページングは着信時に端末を呼び出す信号を送る動作を指す用語であり、位置情報を更新する仕組みではない。
  • 2. ハンドオーバあなたの解答 ハンドオーバは通話中に接続先の基地局を切り替える仕組みであり、データベースの位置情報を更新するものではない。
  • 3. ローミングあなたの解答 ローミングは契約先以外の事業者の網を使って通信することを指し、端末の現在位置を把握する仕組みではない。
  • 4. 位置登録正解あなたの解答 位置登録は、基地局から知らされるエリア情報の変化を端末が網へ通知し、データベースを更新させる仕組みである。

問2

自社では大規模な無線基地局などの通信設備を保有せず、既存の移動体通信会社(MNO)から通信インフラを借り受けることによって、独自のサービスや料金体系で移動体通信事業を提供する事業者を1といいます。

答えと解説を見る

正解は 3(MVNO)です。

【概要】

MVNOは仮想移動体通信事業者ともいい、MNOから通信設備を借りて独自のサービスを提供する事業者である。通信以外の分野の企業が移動体通信に参入する手段となる。

【図解】実験的機能

MNO・MVNO・MVNEの関係 MNO・MVNO・MVNEの関係

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. MVNEあなたの解答 MVNEはMVNOに代わって課金処理やユーザサポートなどを担う支援会社であり、自らサービスを提供する事業者ではない。
  • 2. ISPあなたの解答 ISPはインターネットへの接続サービスを提供する事業者を指し、MNOから設備を借りる移動体事業者の名称ではない。
  • 3. MVNO正解あなたの解答 MVNOは、基地局などの設備を自社で持たずMNOから借り受けて、独自ブランドで移動体通信サービスを提供する。
  • 4. M2Mあなたの解答 M2Mは機械同士が通信を行う形態を指す用語であり、通信事業者の種別を表すものではない。
この続きを解く

第1章の50問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。

第1章の続きを解く

よくある質問

第1章は、ほかの章とどうつながっていますか?

第1章で出てくる言葉を、第2章以降で詳しく学びます。サービスは第2章、電波と通信の仕組みは第3章で扱います。まず第1章で全体の地図を作っておくと、あとの章が読みやすくなります。

年号や数字は覚える必要がありますか?

問題には、サービスが始まった年や番号の桁数が出てきます。ただし、すべてを丸暗記するより、「どの順に登場したか」「どの番号が何の用途か」の流れで覚えるほうが、思い出しやすくなります。

位置登録とハンドオーバは何が違いますか?

位置登録は、待ち受け中の端末がいる位置登録エリアをネットワークに記録する仕組みです。ハンドオーバは、通話中に、つながる基地局を切り替える仕組みです。

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出典・注記

出題範囲は、2026年10月26日にMCPC の公式ページで確認しました。用語の説明は、もちこ道場の問題と解説をもとにまとめたものです。

  1. モバイル技術基礎検定(MCPC 公式)